いち創作ゲーム製作者としてこの勢いに負けず努力せねば!と思う訳ですが。
よりよいゲームをつくるためには、つくったゲームを洗練させる工程が必要でして。
つまるところテストプレイを行う機会というものが喉から手が出るほど欲するものであり、
しかして現実的にそれを求めることが難しい状況であるという方も往々にしていらっしゃるのではないでしょうか。
つまるところ私のことなんですけども。ええ。
そこで今回、距離および空間的な問題を無視してボードゲームのテストプレイを行える
優良(そして有料!)ツール、「Tabletop Simulator」を用いて試験的なテストプレイ会を
行いたいと思います。
先のオータムセールでさんざん宣伝していたのはすべてこのための布石……!
いやほんとこのツールを使えば割とお手軽にテストプレイを自宅に居ながらできちゃうので、
ぜひともいろいろな方に参加して頂きたいのです。(そして願わくば恒常化させたい)
ちょっとどんなもんか試してみる or 参加してみる or 見学してみるか、という方は
私のツイッターアカウント(@NanaTuchi)もしくはメールアドレス(tdsproject.ac@gmail.com)の方へ
ご一報ください。 具体的な日時は決まってないですが、12月中か1月中に1回、その前に
試験的な公開を1~2回ほど行いたいと思っています。
(今回はなんと根回しが済んでいるので行ってみたら一人だった!みたいなことはありません!
すごい! ほんと珍しい展開!)
今回試験的な側面もありますので、不備もあるかと思いますが御理解願えれば幸いです。
それではここからは Tabletop Simulator についてざっくりと販促……いやご説明させて頂こうと思います。
【 Tabletop Simulator とはどのようなものか。 】
まずはsteamのストアページで流れるトレイラ―をご覧ください。
http://store.steampowered.com/app/286160/Tabletop_Simulator/
ひらたく言えば、「Steamというサービスの中で取り扱われている、ボードゲームのシミュレーター」です。
一応これ自体がゲームとして販売されているものですが、トランプやチェスなどは呼び出せるものの
自動でゲームが進行する機能などは一切ありません。まさしく「卓上の動きを再現するためのツール」と
いうことができるでしょう。
これは 卓上の動きであれば大半のものは再現できる高い汎用性を持ち合わせている と言い換えることが
でき、特殊な動きの少ないボードゲームの再現を可能にする素晴らしい要素だと言えるでしょう。(おそらく)
【創作ボードゲーム製作者にとっての利点】
このツールが優れているのは、自作ゲームの試作およびテストプレイを簡単に行うことができるところです。
まず、コンポーネントの取り込みが非常に容易であり、画像さえ準備できれば大概の平面コンポーネントや
既存のコンポーネントは再現することができます。(ボード、カード、タイル、チップ、ダイスあたりまでは可。特殊な立体物は3Dデザイン次第で取り込めるようですが私は未着手です。)
次に、インターネット上でマルチプレイが行えるため、空間距離を無視して同じ卓につきゲームを行うことができます。これはこのツールの非常に強力な点で、身近に同好の士が居ないとか、集まるのに往復数時間かかるとか、そういう環境にあるデザイナー・プレイヤー諸氏の負担を圧倒的に軽減することができます。
つまりは私のことなんですけどもね。ええ。
しかし平日夜にちょっと集まってゲームをプレイして、次に集まるまでに改善して……という洗練のプロセスを格段に早めることができるのは魅力的だと思いませんか。少なくとも、私はそういう環境をつくりたいし、欲しています。割と切実に。
【普及にあたっての問題となりそうなところは】
・有償である。(約2000円)
・都市圏の人に対する希求力が薄い。(人を集めるのが容易)
・一部ジャンルのゲームのプレイには向いていない。(ブラフ系は顔色が読めない点、お絵かき系はそもそも絵を描く機能がそこまで多機能ではない点など難しい所。)
・操作に慣れるまでの期間がある。(すぐ慣れますが、そこまでがもどかしいかも?)
・なにかめんどくさそう。(現実でテストキット作るのとそこまで変わらないですよ)
・Steamへの登録が必要かつ、Steamでの購入が必要。(案外これが一番面倒かもしれませんね…)
流行らせようとしてる人間の目的が私利私欲でしかないところ、とかはご勘弁願えれば幸い……
むしろ一緒にテストプレイしてしあわせになろうよ。というのが目的ですのでホントご容赦ください。
【いきなり購入するのはやっぱり怖いし……】
そんな方のために、紹介動画をご用意しました。
字幕動画なのでご安心ください。
なんかいろいろやって機能解説しております。
【最後に】
Tabletop Simulatorは創作ゲーム製作者にとって万能のツールとはなりえません。
テストプレイを行えるとはいえ、そこには現実にあるはずものがいくらかは損なわれており、
そのためこれ一つで完璧なゲームを作り上げることはほぼほぼ不可能といえるでしょう。
しかし、「より良いゲームをつくるための試行」としてテストプレイを行いたい方にとって、
そしてそれを現実で実行することに困難を覚える方にとっては、大変価値のあるツールであることは
間違いのないところです。
もちろん、単純に遠方の方とテストプレイをしたいとか、テストプレイの頻度を増やしたいとか、
そういった方々にもご満足いただけるツールであると考えています。
この記事の初めの方にも書きましたが、Tabletop Simulatorを用いた創作ゲームのテストプレイ会を
開くことを予定しています。 これを機会にTabletop Simulatorをお持ちの製作者(あるいは
これから製作者を目指される方)と交流を深められればなあとか思っております。
よろしければぜひご参加頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
以上!
【追記】
Steamへの登録と、その後のTabletop Simulatorの購入がやはりネックになると思われまして、
少しだけ補足をしておきます。
Steamへの登録そのものは、公式サイトからダウンロードできる実行ファイルを起動して
アプリをインストールし、アカウント登録することで解決されます。
公式サイトは こちら (steamをインストール の背景緑っぽいところをクリックでDLページへ飛べます)
インストール後、起動したSteamのブラウザ上部にある Steam > 設定 > インターフェイス あたりで
上手い具合に設定をすれば面倒な機能などをカットできるはずです。
あとは購入ですが、Steamに電話番号やクレジットカード番号を通したくない場合、
Webmoneyによる支払いやVプリカを登録し、そこから支払いを行うなどの手段を取れば
必要最低限の情報リスクだけで購入することが可能です。
全世界で多くの人が利用しているサービスだけあって、あからさまな不正トラブルに
巻き込まれる可能性は低いと思いますが、気にされる方はそうした方法を用いられるのが無難でしょう。
例年12月22日ぐらいからウィンターセールと呼ばれる大型のセールが始まり、
Tabletop Simulatorが値引きされる可能性も高いと思われますので、それまでにアカウント作りや
支払い手段を準備しておき、セールが始まってから購入するという形がよいのかもしれませんね。
なんにせよ、新しいことを始めるためにはいくらかの手間を乗り越える必要がある訳で……
なんとかこの困難を突破して頂き、一緒にテストプレイをして頂けることを切に願っております……